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 ウエディングプロデューサーのHitomiごと  Vol.27
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皆様、大変遅いご挨拶になりましたが、
「あけまして、おめでとうございます!」
今年も頑張って配信していきますので、どうぞどうぞ
よろしくお願い致します☆

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 新郎が先か、父が先か
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披露宴の結びで、主催者から皆様へのご挨拶があります。
いわゆる「謝辞」です。
「主催者」とは、招待状がお父様など、ご両家のお名前で
出しているときは「親」が主催者、お二人の名前で出している
ときは「二人」が主催者の形を取るのが普通です。
ただ、二人の名前で出していても、親が謝辞をするケースが
今のところは多くあります。

さて、その順番。
例えば、新郎と、新郎のお父様が謝辞をする場合、
皆様はどちらが先に話すのが良いと思われますか?

実はこの話題で、会場担当者と30分もバトルをしたのです。
そんなくだらないことで・・・と思われる方もいるかも
知れませんが、かなり白熱したのですよ〜〜

会場担当者の主張は父が先。
それは偉い人が先に話すのが普通だし、ホテルなどの
披露宴でも新郎が先というのが今まで見たことがない。

私の主張は新郎が先。
最後の結びに偉い人が話すべきでは?
新郎が締めるよりも父が締めたほうがより締まる気がする。

会場担当者の反論。
結びは、謝辞全体で結びなのだから、一人で結びという
わけではないのでは?
新郎父、新郎の全体が締めなのだから。

私の反論。
映画の字幕でも、第二の主役は最後に来る。
新郎には最初の挨拶で話してもらって、新郎父は結びで華を
もたせても良いのでは?
新郎父が最後が話したあとに新郎が話してお開きにするよりも、
新郎父のあとすぐ、披露宴をお開きにするほうがが
おめでたい感じがする。
新婦の謝辞も最近多いが、○○さんの主張では
新婦が最後に話すことになる。
新郎、新婦、新郎父の順番がいちばんしっくり来る気がする。

会場担当者の意見。
でも、新郎が先に話すと、父をないがしろにしている気がする。
普通の披露宴で見たことがないから、すっごく違和感がある。

私の意見。
普通の披露宴で見たことがなくて違和感を感じるなら、
オリジナルウエディングは作れない。
お二人の考えを尊重して、お二人と、ご両親様にも
相談してもらって、決めていただくのが良いのでは?

会場担当者の抗議。
二人の希望を確認するときに、「締めだから」という風に
言ってしまうと、新郎父が後になってしまう。
プロデューサーの意見は初めてのお客様には影響力が強いの
だから、普通はこうだ、というのも言っておかないとダメだ。

私の抗議。
普通というのはないんだから、「こういう方法も、
こういう方法もある」と選択肢を与える方法で良いのでは?

会場担当者のファイナルプレゼンテーション。
でも、私が違和感を感じるのだから、親族だって
違和感を感じているはずだ。

私のファイナルプレゼンテーション。
いろんな形を踏まえたうえで、お客様が満足いくように
プロデュースしている。
お二人と、お父様の意見を確認して、これからも
新郎が先か、新郎父が先かを決めていきたい。

・・・と、ここまで読んでくださった方のなかに
「どっちでも良いのでは?」という声を出す方や、
「平行線な話し合いだ」と感じられた方もいらっしゃる
でしょうね・・・確かに平行線ですよね・・・
ホント子供みたいですよね。

一昔前は、新郎の挨拶は少なくて、新郎父のみの謝辞が
一般的でした。招待状も親の名前で出すのが無難な時代
でしたから、親族代表として、親が話すのは当然でした。
その後、新郎も話したい、という方も出てきて、
父の後に、補足的な感じで新郎も謝辞をするようになりました。
私がプロデューサーになった11年前には、まだ新婦(嫁)は
話すものではない、控えめにしているものだ、という
変な慣習が少し残っていましたが、「男尊女卑」のようで
気に入らなかったので、私は積極的に新婦の謝辞を勧めました。
そのときに、自分の場合を考え、新婦が締め・・・というのに
若干抵抗があったので、新郎、新婦、新郎父の順番で謝辞を設けました。
それ以来、順番を確認しつつも、そのパターンを勧めてきましたが、
司会者の中にも、お父様が先じゃないのか、と確認する方が
多くありました。
また新郎から、自分が締めたい、とおっしゃる方もいらっしゃいます。

新郎が先に話す場合、新郎がお父様が話すことを全部話して
しまう、という危険性ははらんでいます。なので、新郎には、
お父様が言うことは検討がつくと思うので、違うことを言ってもらう
ようにアドバイスしてきました。
お父様がお話する場合、たいていはお決まりの文句になることが
多いのですが、それがかえってフォーマル感も高まり、
結びにふさわしいと考えております。
話の得意なお父様はなおさら、言葉に詰まってしまうお父様も
感動的な幕になるのです。

実際に私も新郎が後から話す披露宴を沢山見ましたが、
話が得意な新郎でも、新郎父の方が重みがあって、
自分の主張は正しいと改めて思ったりしてました。

私の披露宴ももちろん、新郎(夫)、新婦(私)、新郎父(夫の父)の
順でした。夫は何日も前から練習して、頑張ってましたが、
夫の父の話はとても「味」があって、おいしいところを全部持って
いった感じでした。
もしその順番が逆で、私が最後だったら・・・と思うと、きっと
話を盛り下げたでしょうし、今頃後悔していたかもしれません。

読者の皆様はお気づきでしょうね・・・私が頑固で、
自分の主張は決して曲げないことを・・・
まーこれが私の欠点であり、自分でいうのもなんですが
長所でもあるのかな〜と思っています。
その私のポリシーを理解してくれている取引先には
感謝感謝の毎日ですし、私がプロデュースさせていただいた
お客様皆様、有難い存在です。
この誌上をお借りして、心からお礼申し上げます★

さて、皆様は、どちらが先が良いですか??
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発行者 Hitomi Produce 
HPもぜひ見てね☆
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