輝け!三十路    

結婚式には何度も出席してるけど、その時期には波があった。
まずは25才(クリスマス)前に20回、次は30才(大晦日)前に
5回、それを過ぎたら忘れたころに招待状が届く。先日友人に
「30才前に子供が産めて良かった」と一撃を受けた。結婚だけ
でなく出産にも30才前という呪縛があるようだ。         
 「もう来年で30になっちゃう、どうしよう!」などとのたまわる
人は少なくない。もうお肌の曲り角はとうに過ぎているのだ。 
一才の違いで何が変るというのか。「女は30才で磨きがかかる
のよ」とつい負けん気を発揮してしまう。かくいう私は20代の頃
早く30才になりたかった。若いことにコンプレックスを感じており
念願かなったときは三十路記念パーティまで開いた。今や20代に
見えるとは誰にも言われないが、年を聞かれて、「もう30代よ」と
言えることが誇らしくもある。30代で新婚も私は気に入っている。
 一昔前、「とうが立つ」という言葉があり、適齢期を過ぎても結婚し
ない女性に使っていた。ふきのとうが立つと盛りが過ぎて食べられ
ない。なんて失礼な言葉だったのか。適齢期という言葉も、今では
死語になりつつある。30才を過ぎて結婚する人は五万といるし、
ママデビューするひとも数知れない。要は気持ちの問題なのだ。
 片平なぎささん主演の「39才の秋」という昼メロがあった。39才
の結婚願望の強い主人公が不倫相手に「君には子供が望めない、
別れてくれ」と言われてしまう。そのセリフを聞いて、ふと思った。
40才でも子供は産めるが、私は30代で産みたいな、と。39才の
ときには「来年で40才になっちゃう、どうしよう」といっているだろうな。
そしてきっと、40代の人に「女は40代からが盛りよ」と
言われていることでしょう。


クリッピング情報局
読売新聞’98.10.9より

厚生省’97年の人口動態統計では、男性の初婚年齢が
平均28.5才、女性の平均は26.6才と毎年晩婚化が
進んでいる、とのこと。
また独身者の「結婚と出産に関する全国調査」では
交際相手がいない人が男性50%、女性で42%あった。
そして25才から29才の女性の27%が「まだ結婚する
つもりはない」と答えており、結婚の先送りと
理想の相手がみつかるまで結婚しないというこだわりが
強くなる傾向にあるようだ。

だんご3兄弟のヒットが、小子化にはどめをかけるのでは?
と憶測が飛び交っている昨今、まず結婚が先なんじゃないの?
とつぶやいているのは私だけでしょうか?
さて、あなたはどうですか?