■〔50〕しっとり大人のウエディング
とてもシャイだけどエレガントで大人のお二人。老舗の銀座のレストランにお似合いのお二人でした。
新郎はサックスを演奏でき、新婦もジャズを勉強中ということで、当日は「ピアノ・ベース・ドラム」の
編成でプロのジャズバンドを入れることにしました。サックスは、新郎にぜひ弾いていただきたいと、
新婦と私から、強くお願いしました。まずは、あらかじめ指定しておいた曲の中からゲストが
聴きたい曲に○をしてもらい、そのＮｏ．１に輝いた曲をジャズバンドに弾いていただく。その後
新郎からゲストへのプレゼント曲を･･･というプログラムに、新婦と二人、盛り上がっておりました。
そして、新郎には内緒で、新郎のサックス演奏のあと、新婦から何かプレゼントをお渡ししては？と
ご提案。プレゼントの内容などは内密に進めていくことにしました。
ワインがお好きな新郎でしたので、新郎の生まれた年のワインという案も出ましたが、大人の
新郎の年のワインは高額で断念。エルメスのネクタイにします、とメールがありました。
ところが直前になって、新郎から仕事が忙しくて、思うように練習ができないので、
サックス演奏はなしにしたい、と連絡が･･･新婦のプレゼントだけを宴の結びに行うことに
 しました。新郎に宛てたお手紙は、ぜひ新婦に読んでいただきたかったのですが、
「恥ずかしいので」と司会が代読。このセリフが、とても素直な気持ちを語ってくれていて、
新郎新婦の目にはこみあげるものが。私も思わずジーンときました。ＢＧＭは新婦の
好きな曲「バラ色の人生」。ジャズが奏でるしっとりとしたムードと、アールヌーボーの
会場と、エレガントなお二人が一つになり、感動を呼んだ瞬間でした。
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